2019年1月27日日曜日

「あみもの」一首評 投稿:雀來豆


太陽がかえってきたらみつかって勝手な名前つけられたいね、そしたら博物館に行けるよ。恐竜はうそじゃないっておしえてやるよ

   /真壁カナ『いつかクレバスに捨てたもの』(『あみもの』第十三号)

2019年1月26日土曜日

「あみもの」一首評 投稿:花房香枝 3


簪は綺麗なままの亡骸が梅雨の合間の河岸に上がった

   /他人が見た夢の話『流浪のひと』(『あみもの』 第十三号)



あみもの 第十三号

あみもの 第十三号

新年最初の公開号でした。前号と同じく64人に参加いただいています。
いち連作あたりの平均首数は8.4首。やっぱり前号、異常値に多かったなあ。

2019年1月20日日曜日

【ご参考】編集人がもっとも手を抜ける『あみもの』投稿書式

こんにちは。『あみもの』編集発行人の御殿山みなみです。
今回は、みなさまからよくあるお問い合わせに回答したく思います。

それは、「どういうふうに投稿すればいいですか?」です。

「どういうふうに」というのは、TwitterのDMないしGmailで送るということを前提とした上で、どんなふうに記載すればいいですかという問いかけになりますね。
こちらに対しては、編集人が「わかればなんでもいいですよ」と言ってしまってるので、そして実際にそうなので、明確なガイドラインはありません。

ただ、どうせならということで、「もしご協力いただけるのであれば、この形式で送ってくだされば編集人がコピペするだけで終わるので手を抜けます」という書式をご紹介だけさせていただこうかと思います。
繰り返しますが、こうする必要はないです。気になる人だけ先に進んでください。


2019年1月12日土曜日

「あみもの」一首評 投稿:花房香枝 2


美しきホムンクルスの少女らは瞳を閉じてただ冬を聴く

   /あひるだんさー 『秋から冬へそして春』(『あみもの』第十号)

「あみもの」一首評 投稿:小泉夜雨


いっせいに人が記憶を失えばすべての国が消えてしまうよ

   /くろだたけし『緑』(『あみもの』第十一号)

2019年1月11日金曜日

「あみもの」一首評 投稿:有村桔梗


ラーメンを八海山で割る業を来世のきみに引き継がせたい

   / 小泉夜雨『二〇十八回目のあくび』(『あみもの』 第十二号)‬
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2019年1月4日金曜日

「あみもの」一首評 投稿:あひるだんさー


戦友がバズった南方海域の海の青さを撮ったビデオで    /藍野瑞希『第参次世界大戦に於ける或る将校の記録』(『あみもの 第十二号』)

「あみもの」一首評 投稿:堂那灼風 2


簡単に許し合わずに放課後の廊下潔くまっすぐ光る

   /のつちえこ『記憶』(『あみもの 第十一号』)


「あみもの」一首評 投稿:堂那灼風


恋をしたあの日世界に稲妻が落ちた嵐が来るよ おやすみ

   /雨田夏夜『少女信仰失恋心中』(『あみもの 第十号』)

2019年1月2日水曜日

あみもの 第十二号

あみもの 第十二号

一首評の共有としてブログを活用する以上、最新号もここにないとダメですね。
これからは随時出すようにいたします。
投稿者は64名、初めて一連作あたりの首数が9首を超えた、気合の入った回です。

「あみもの」一首評 投稿:花房香枝


覚えたてひっくり返るひらがなの「ままだいすき」に救われる日々

   /日向彼方『つづく日々の水彩画』(『あみもの 第十一号』)

2019年1月1日火曜日

「あみもの」一首評の募集につきまして

新年あけましておめでとうございます。御殿山みなみでございます。
この一月一日は、短歌連作サークル「あみもの」発足の日でもあります。
二年目を迎えました活動を、本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
また、当サークルにどんな形であれ関わってくださる方のご多幸をお祈り申し上げます。

さて、新年のご挨拶を兼ねつつ、「あみもの」二年目の新しい試みを告知させていただきます。

すなわち、「一首評」の募集でございます。

昨年の活動を通じ、インターネット上に短歌連作を掲載する土台はできたと認識しております。
しかし、作品発表があれば評の交流も活発にしていきたいとの思いから、こちらにも手を広げることにいたしました。
ご興味のある方は下記概要に従いまして、作品の投稿だけでなく評の投稿の練習の場としても、当サークルを活用いただければ幸いにございます。


【一首評 投稿ルール】

評の掲載媒体は「当ブログ」でございます。blogspotのラベル機能で「一首評」とカテゴライズして、まとめて見られるようにしてまいります。
 また、掲載時はTwitterとも連携して、告知いたします。

○基本的には、過去の「あみもの」に掲載された一首を引用し、その評を付してご投稿ください。長さは問いません。どんなに長くても大丈夫です。ただし以下ご留意ください。
 ・評する際の筆名を明記してご投稿ください。匿名希望は無しとさせていただきます。
 ・自作自選の投稿はご遠慮ください。
 ・過去に「あみもの」に投稿歴のない方でももちろん投稿可能です。
 ・批評の文脈で厳しい物言いになる分は歓迎ですが、作者の人格を傷つけるおそれがあると判断した場合は、掲載をおことわりさせていただきます。
 ・連作評として、複数の歌に言及していただいても結構です。その場合も、ハイライトとして一首選んでいただき、その評および連作評という形をとってください。
 ・投稿数制限などはございませんので、連投くださっても結構です。ただ、こちらの記事反映は若干のタイムラグが生じる他、Twitterほど手軽なインターフェースではございませんので、Twitterで代用可能な短評はそちらのほうが向いていると思われます。

○投稿方法は、短歌連作の投稿と同様、TwitterアカウントにDMくだされば対応いたします。
 ただし、長文になることが多いと存じますので、メールのほうがいいかもしれません。
 gotenyamaminamiあっとgmail.comまでよろしくお願いいたします。

「あみもの」に関係のない他媒体作品からの一首評も受け付けます。その場合、編集人が出典を確認できない場合もございますので、引用には注意してご投稿ください。

○投稿いただきました評の改変・削除の要請は、すべて投稿者からの要請のみ受け付けます。
 ただし、一首評の対象者からの要請があった場合、内容を吟味させていただいた上、対応させていただければと存じます。


以上ご確認の上、気軽にご参加いただければ幸いです。
どうしても要綱は硬く感じてしまうものですが、あくまで、評を書くことにハードルを感じているような方を対象に、チャレンジしていただく場としての設定です。
どうか真剣にとらえすぎないままに、真剣な評を送ってくださればと存じます。

なお、実際の記事がどのようなものになるかを先もってお知らせできたらと思い、事前に平出奔さんに評の投稿をお願いしてありました。当記事に先駆けて、公開してあります。
こちらをご確認いただき、だいたいの雰囲気を掴んでくださればと思います。また平出さんにつきましては、年末のこちらのお願いを快諾くださりましてありがとうございました。
こちらで御礼申し上げます。

長くなりましたが、それでは「あみもの」の新しい試み、今までの試み、どちらも頑張ってまいりますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


御殿山みなみ 拝

「あみもの」一首評 投稿:平出奔


立っているペットボトルがそれだけでペットボトルで泣けてこないか 

   /さはらや『帰ることのない遠足』 (『あみもの 第十一号』)